さて、アスキーから復刊されましたドラゴンランスシリーズですが、これによって富士見文庫版の価値は何ら低下するものではありません。復活版との読み比べも楽しめますし、今のところ未定の「英雄伝」「序曲」は富士見文庫版でしか読めないのです。だから今後もこのコーナーは継続です。いわゆるドラゴンランス本の歴史紹介ですかね。もちろん新作も出次第紹介します。
 そんなわけで、日本語版が出ている(出ていた)ドラゴンランス関係の書籍を一気に紹介するコーナーです。ドラゴンランスを知らない人はこれを見てチェックしよう。そして復活版を買え。さらに続刊発行を期待して待て!予約をするもよし。どうしても旧版が読みたい人は古本屋へ行ってゲットすべし。ただし確率は低いし、たぶんボロボロだ…。

要望が多ければもっと詳しく紹介します。



アスキー/エンターブレイン発行

「ドラゴンランス」全6巻 発売中
「ドラゴンランス伝説」全6巻 発売中
「ドラゴンランス◆夏の炎の竜」全3巻 発売中
「ドラゴンランス 魂の戦争」続々発売中

画像の方はいましばらく待ってね……というか画像アップしていいんでしょうかね?だめでしょうね。
教えてくださいアスキーの××さん。
あと内容&感想ですが、読んでからちゃんと書きます。というか同じ話だし…。ネタばらしの注釈について書いてもなあ…。
魂の戦争(フィフスエイジ)ものは…。う〜む…。
つまりはガンダムは逆襲のシャアまでとかと同じ見解とかなんとかって感じかな。
(個人的には、ガンダムに関してはUCものとしてVまで認めるが)

ドラゴンランス「セカンドジェネレーション 上下」 発売中

下巻も出ました。タニスの息子の話に注目かな。以前に聞いたあらすじだとやたら情けない息子だと思ったら、そうでもないみたい。上巻収録の3編のうち、「キティアラの息子」は日本語版初登場。あのスティールの正体が明らかに。何と言うかタニスとは別の意味で2つの血に悩むキャラですかね。夏の炎のドラゴンは、ある意味「クリン世界」が「普通のファンタジー世界」へと変ってしまう話なので、そのストーリーの面白さとは別にちょっと読んでで「痛い」話になりそうです。タキシスの騎士の話は、以前ウチで翻訳した文章と微妙に異なっていて興味深いです。訳者の解釈によってやっぱりかなり違っちゃうものですな。



 ドラゴンランス戦記1〜6

 マーガレットワイス&トレーシーヒックマン著 安田均訳
富士見ドラゴンノベルス(富士見文庫)発行。現在絶版(涙)
 
 ドラゴンランスの基本ストーリー。仲間との5年ぶりの再会の日。ハーフエルフのタニス、ドワーフのフリント、ケンダーのタッスルホッフ、大男の戦士キャラモン、その双子の弟で魔法使いのレイストリン、ソラムニア騎士のスタームたちは、まことの癒しの力を持つ「青水晶の杖」をもつゴールドムーンとリヴァーウィンドとの出会いをきっかけに、恐るべきドラゴン軍との戦いに巻き込まれる。彼らはやがて古の神々の力の加護を得て、邪竜に対抗できる武器「ドラゴンランス」と「ドラゴンオーブ」の謎に迫っていく。タニスの恋人(?)で唯一再会の日に現れなかったキャラモンたちの異父姉キティアラはドラゴン軍の司令官になり、彼らの強敵となる(でも色ボケ)。



 ドラゴンランス伝説1〜6

  マーガレットワイス&トレーシーヒックマン著 安田均訳
 富士見ドラゴンノベルス(富士見文庫)発行。絶版。

 シリーズの事実上の主人公。キャラモン、レイストリン兄弟が現在、過去、未来をまたにかける冒険を繰り広げる。弟のレイストリンに去られたショックから、アル中になっていたキャラモンは、レイストリンを更生させようとしているパラダイン(神)の聖女クリサニアと出会う。しかし、無気力状態のキャラモンは彼女を護ることができなかった・・。悪の道に走り、クリンを支配する神に挑戦しようという野望を持つレイストリン。彼を愛し、更生させようと追うクリサニア。同じく彼を愛し、それゆえに悩む兄キャラモン。それになぜかついてきたケンダーのタッスルホッフ。クリン世界の謎に迫るスケールの大きな話である。(1巻読み飛ばしたら訳がわからないくらい波乱万丈なストーリーである)
レイストリンと弟子のダラマールとの怪しい関係は多くのYAOI少女たちを魅了した。また、キティアラの熟女の魅力にノックアウトされた男性ファンは皆無に等しい・・。



 ドラゴンランス英雄伝1〜6

    アンソロジー 安田均他訳
 富士見ドラゴンノベルス(富士見文庫)発行。やはり絶版とくに後期の5、6巻は…。

 ドラゴンランスの外伝アンソロジー。愛すべき脇役たちや、キャラモンの3人の息子たち次世代の冒険者たちも大活躍。ドラゴンランス戦記本編で語られなかったサイドストーリーや主役たちの意外なエピソードなどが満載されている。どの巻から読んでもOK。手っ取り早くクリンの世界の雰囲気を味わうには最適。各巻のタイトルは「クリンの魔法」「タッスルの魔法の笛」「レイストリンの娘」「受け継ぎしもの」「賭けるか?」「亡命者たち」。個々のストーリーの重箱の隅をつつくと本編(戦記&伝説)との矛盾が多々あるが、クリン世界での吟遊詩人の語る物語群として考えればいいのではないかと思う。


 ドラゴンランス序曲1〜5

    アンソロジー 安田均他訳
富士見ドラゴンノベルス(富士見文庫)発行。発行部数が少ないので一番入手困難かも。

 ドラゴンランスの主役たちは再会までの5年間、どこでどんな冒険をしていたのかが語られる。「闇と光」ではスタームとキティアラの冒険が(ルニタリまで行ってしまう!)、「ケンダー郷の秘宝」ではタッスルホッフの不思議な旅が(タッスルが結婚?)、「レイストリンと兄」では双子の冒険(レイストリン誘惑される!)が語られる。このシリーズには続巻があるのだが、翻訳予定は未定である。
このストーリーも本編との矛盾が多いけどまあそこは目をつぶって・・。まあ矛盾点に気づくこと自体、本編を熟読している証拠といえなくもない。



 パックス砦の囚人

  アドベンチャーゲームブック  モーリス・サイモン 大出健訳
富士見ドラゴンブックス(富士見文庫)  絶版・・・。
  
ドラゴンランス戦記第2巻「城塞の赤竜」のエピソードをゲームブックにしたもの。ただし活躍するのはタニスたちではなく、バーン・バレンシールドというレンジャーが主役となる。タニスたちランスの英雄たちが総力で取り組んだパックスタルカスの囚人解放をやり遂げることができるか?何といっても国内初のドラゴンランス関連書籍という快挙を成し遂げた本です。



 奪われた竜の卵

  アドベンチャーゲームブック  ダグラス・ナイルズ 鷹井澄子訳
富士見ドラゴンブックス(富士見文庫)  絶版・・・・・・。

 ちょうどドラゴンランス戦記4巻「尖塔の青竜」と同じ時期に繰り広げられた冒険。主人公はエルフの王子ギルサナス。彼はカガネスティエルフの少女シルヴァラ(実はシルバードラゴン)と共に暗黒の女王に人質にとられた善竜の卵の探索に旅立つ。卵が人質に取られている限り善竜は戦いに参加できないのだ。




 ウェイレスの大魔術師

   アドベンチャーゲームブック  テリー・フィリップ 大出健訳  
 富士見ドラゴンブックス(富士見文庫)  絶版・・・・・・。

 ドラゴンランス関連ということは表紙からは分からないのだが。レイストリンの大審問をテーマにしたゲームブック。これを読む限り、レイストリンの受けた「大審問」の厳しさが尋常でなかったことがわかる。戦記や伝説における謎の部分も解き明かされる内容になっているので必見だ。でも、結局はどれが真相なのかはわからずじまい。また、レイストリンとキャラモンに大きな影響を与えたエピソードはカットされている。これを補足したのが「英雄伝」の「双子の大審問」という短編。



憩いのわが家亭遺聞


設定資料集?  マーガレット・ワイス&トレーシー・ヒックマン
富士見書房発行(A4サイズ)  多分もう入手困難ていうかムリ 


 憩いのわが家亭の新装にあたって、ランスの仲間たちが原稿を寄せて作った・・という体裁の本。小説の裏設定やお遊び風の企画が満載。ティカのお料理帳は実用性も高く、ぜひランスの英雄たちが味わった料理と同じものを食べたいという気になる。また小説中に出てきた歌の楽譜も載っている。「竜の槍の世界」のタイトルページのBGMはここに載っていた「クリサニアの歌」です。これも再版きぼん〜。これの続巻もあるのでそれも出ればいいなあ。




その他の発行物

これらの本については私が持っていないものが多いため詳しいことがわかりません。情報募集中。

1.ドラゴンランス戦記ハードカバー版1〜3(愛蔵版)

 文庫判の6冊を2巻分づつ3冊にまとめたもの。自分が持っていないので詳細は不明。ちなみに今度出るやつはハードカバーで全6巻になるようです。

2.ドラゴンランス戦記グラフィックノベル1〜3

 ドラゴンランス戦記の「廃都の黒竜」、「城砦の赤竜」、「樹海の緑竜」のエピソードをコミック風にまとめたもの。あの長い小説を見事なまでにまとめているすばらしいもの。「樹海の緑竜」のグラフィックノベルは持っていない・・。これは多分再版は絶望的。

3.ドラゴンランス戦記カセット文庫

 ドラゴンランスのキャラクターに声優をあてて、ドラマ仕立てにしたもの。個人的には興味がなかったので買わなかった。ちゃんと戦記の分については全部出ている。今から考えると豪華なキャスティング。これももう出ないでしょう。カセットそのものは持ってませんが、音声データをお持ちの方からいただいております。

4.ドラゴンランスファインアート

 ドラゴンランスのカバーアートや設定原画などをカラーで紹介した本。小説の山場シーンの抜粋なども載っている。ビジュアル面のイメージを掴むのに最適。(英語版なら入手可能)



ドラゴンランスのゲーム(ボード・カード・FC・PC)
1.ドラゴンランスボードゲーム

 TSRからの輸入品で日本語解説書がついていたはず。おそらく売れてないので見つかる可能性もある。持ってませ〜ん。あと、レイストリンの愛好ゲームの「Mages Stones」ってゲームも出てました。本国で絶版でなければ手に入れるチャンスもあるのではと…。

2.ドラゴンランスカードゲーム


 新和オリジナルのカードゲーム。デザイナーは故大貫昌幸氏。持っているのだが、一度もプレイしたことがない・・。謎のドラゴン卿「ルシエン」と「サラーカーン」が登場。かなりディープなファンでないと分からない登場人物多し。これってORGが権利の一部を持ってるのかな?








3.ドラゴンランスPCゲーム


3−1 チャンピオンズ・オブ・クリン(ポニー キャニオン)


 キティアラのパランサス襲撃以後もアンサロンには悪の絶えることはなかった。キャラクターたちは善の勢力の一員として、悪の勢力の復活を阻止する使命を帯びている。

 敵の主役はドラコニアンで、ラスボスもドラコニアンなのだが、かなりハードなゲームです。アンデッドもぞろぞろ出てきます。物語の要所要所で、ランスの英雄たちにも再会できます。パーティには騎士とケンダーを入れた方が無駄がなくて楽になる。ちゃんとクリアしましたよ。もう98無いのでできないけど。

PC98シリーズ、タウンズ他対応。現在は入手困難(ムリ)。 \9,800




3−2 デスナイト・オブ・クリン(ポニー キャニオン)


 前回の戦いで戦死をとげた騎士がアンデッドにされてよみがえった・・。ソス卿の仕業に違いない。キャラクターたちはソス卿の手がかりと弱点を探索する旅に赴いた・・。

 当然敵はアンデッドが中心になります。しかも強い奴ばっかり・・、ランダムエンカウンターも凶悪で、安心できる雑魚なんてまずいません・・いきなりスケルトンウォリアーとマストドンゾンビとワイトだもんな〜。最後のあたりになるとアイアンゴーレムとデスナイト・・勘弁して欲しい・・。でもこれもクリアした。それにしても操作は面倒だし、変な日本語だし、戦闘に時間がかかるし…でも徹夜したくらいだったな〜(過去の思い出)。これにもドラランのファン心理をくすぐる登場人物が要所で登場。でも一層マニアックなキャラですが(デニッサって知ってます?あとキティアラ登場ってのも)。


PC98シリーズ、その他(?)対応。これも入手困難(ムリ)。 \9,800


このほかにも「ヒーロー オブ ランス」(横スクロールアクション)とか「ドラゴン ストライク」(3Dシューティング)ってゲームが出てましたが、つまらなそうだったので買ってません。でも「ヒーローオブランス」はファミコン版もあったんだよなあ。グラフィックひどいし、操作性最悪ですぐに放り出したけど。マルカツ(懐)の付録のドララン下敷きは今でも宝物として保存してます。クリアしたって人は感想下さい。




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